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塗装資材が無い?!業界の「ナフサ危機」の現状(5月下旬)

  • 2 日前
  • 読了時間: 9分

更新日:14 時間前


家が建たない、部品が届かない…日本経済を揺るがす「静かなる有事」


2026年春、日本では「ナフサ不足」という聞き慣れない言葉が、住宅業界や製造業を中心に急速に広がりました。


実際にネット上で多く検索されているのは、

  • 「ナフサ不足で家が建たないって本当?」

  • 「住宅価格はどこまで上がる?」

  • 「シンナーや断熱材が消えている理由は?」

  • 「なぜ政府は備蓄していなかったのか?」

  • 「いつ解消するのか?」

といった、“暮らしへの影響”に関する不安です。


特に住宅建築・リフォーム業界では、断熱材や塩ビ管、塗料などの供給不足が深刻化し、「価格を払っても物が届かない」という異常事態が発生しています。



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2026年ナフサ危機と備蓄ゼロの盲点


そもそも「ナフサ」とは何か?


ナフサとは、原油を精製する過程で取り出される石油化学原料です。

聞き慣れない名称ですが、実は私たちの生活を支える「超重要物質」です。


ナフサから作られている代表例

  • プラスチック

  • 塩ビ管

  • 断熱材

  • 合成ゴム

  • 接着剤

  • シンナー

  • 塗料

  • 医療用手袋

  • 食品パッケージ

  • 自動車部品

つまり、ナフサが不足すると、日本の製造業全体が止まりかねません。



Bloomberg(ブルームバーグ/ニューヨークに本拠を置く世界有数の金融情報・メディア企業)も2026年3月、「ナフサ不足は日本供給網の炭鉱のカナリア」と報じています。これは「ナフサ不足」が、日本の産業全体に起きつつある深刻な異変を、最初に知らせる警告サインになっている事を比喩しています。


なぜナフサ不足が起きたのか?


原因① ホルムズ海峡封鎖

最大の原因は、中東情勢の悪化によるホルムズ海峡封鎖です。

日本はナフサ輸入の大半を中東に依存しています。

しかし2026年3月、イラン情勢悪化により、世界有数のエネルギー輸送ルートであるホルムズ海峡が事実上機能停止となりました。

これにより、

  • ナフサ輸送停止

  • 船舶保険料急騰

  • タンカー不足

  • 輸送日数長期化

が同時発生しました。


原因② 日本の「備蓄の盲点」


実は日本は、原油の国家備蓄は非常に充実しています。

しかし問題は、ナフサが「燃料」ではなく「化学原料」として扱われていた点でした。

その結果、

  • 原油備蓄:約300日分

  • ナフサ備蓄:実質20日程度

という極端な差が存在していました。

つまり、日本は「ガソリンは備えていたが、モノづくりの原料は備えていなかった」のです。この制度上の盲点が、今回の危機を一気に深刻化させました。


建築・住宅業界への影響が深刻化



今回、特に大きな打撃を受けたのが住宅関連業界です。

断熱材が40%値上げ

断熱材や塗料、シーリング材などが急騰し、建築現場では資材不足が常態化しました。

現場では、

  • 「合板が入らない」

  • 「防水シートが届かない」

  • 「シンナーがない」

  • 「塩ビ管不足で工事停止」

といった状態が発生。

テレビ朝日も、塗装業界でシンナー入手困難が起きていると報道しています。


TOTO・LIXILが受注停止

さらに衝撃だったのが、

によるユニットバス受注停止です。

浴室設備の原料となる樹脂や溶剤不足により、生産が追いつかなくなりました。

これは住宅業界に大きな衝撃を与えました。


自動車業界にも「6月の崖」


住宅だけではありません。

自動車産業でも、

  • 樹脂部品

  • ワイヤーハーネス

  • ゴム部品

  • 内装材

などが不足。

一部メーカー幹部は「6月以降に部品供給問題が本格化する」と警戒感を示しました。

自動車は数万点の部品で成り立っています。

たった1つの樹脂部品が欠けるだけで、完成車は出荷できません。

医療現場でも物資不足



さらに深刻なのが医療分野です。

医療用手袋や滅菌バッグなどもナフサ由来であるため、

  • 手袋不足

  • 医療資材高騰

  • 小規模医院の休業リスク

まで発生しました。

政府は備蓄放出を行いましたが、「必要な場所に届かない」という物流の問題も浮き彫りになっています。

「在庫はある」のに現場に届かない理由


政府は「総量は確保している」と説明しています。

しかし現場では不足感が強い。

この原因は「目詰まり」です。

つまり、

  • 港で荷揚げできない

  • タンク不足

  • 内航船不足

  • ローリー不足

  • 配送遅延

によって、実際には現場まで届かないのです。

さらに製油所では、ナフサよりガソリン生産を優先する「ガソリンシフト」が行われており、化学原料向け供給が減少しています。

消費者生活にも広がる影響



実際、一般消費者にも影響が出始めています。

起きている変化

  • 食品包装簡素化

  • ラップ値上げ

  • テープ不足

  • 弁当容器値上げ

  • 建築費高騰

  • リフォーム延期

SNSや掲示板でも、

「ラップまで高くなった」「ホームセンターで塗料が消えた」

といった声が増えています。


今後どうなるのか?


短期的には「少し改善」

現在、日本は

  • アメリカ

  • ブラジル

  • ナイジェリア

などから代替調達を進めています。特にアメリカ産ナフサ輸入は急増しています。

そのため、2026年後半には「完全枯渇」の危機は回避される可能性があります。



しかし価格高騰は続く可能性



問題は価格です。

輸送コストや保険料の高騰により、以前の価格水準には戻りにくいと見られています。

つまり今後は、

  • 建築費上昇

  • 住宅価格上昇

  • 物流コスト増

  • インフレ加速

が「新常態」になる可能性があります。


今回の危機が示しているもの


2026年のナフサ危機は、単なる原料不足ではありません。

これは、

「効率重視で構築された日本の供給網が、有事に極めて脆弱だった」

ことを示した事件でした。

特に問題視されているのは、

  • ナフサ備蓄の欠如

  • 中東依存

  • 国内物流の脆弱性

  • 平時前提のサプライチェーン

です。


今後、日本はどう変わるのか


現在、政府や企業では、

  • ナフサ国家備蓄

  • 調達先多角化

  • バイオナフサ

  • 廃プラ油化

  • 非石油素材活用

などの議論が進み始めています。

これは1970年代のオイルショック以来とも言われる、大きな産業転換点になる可能性があります。



今も進行している日本のナフサ危機は…


  • ホルムズ海峡封鎖

  • 日本の備蓄制度の盲点

  • サプライチェーンの脆弱性

が重なって発生した「静かな産業危機」でした。

現在は最悪期を脱しつつあるとも言われますが、住宅・建設・製造・医療などへの影響は今後もしばらく続く見通しです。


私たちが普段何気なく使っている、

  • プラスチック

  • 塗料

  • 断熱材

  • 医療用品

が、実は世界情勢と深く繋がっていることを、日本社会全体が強く認識する出来事となりました。

参照:



秋田の塗装現場:個人営業店が直面する「負のループ」


秋田県内の塗装現場は、現在、精神論や努力だけではどうにもならない「構造的な閉塞感」に包まれています。特に地域密着の小規模店において、その影響は甚大です。


1. 「適正価格」が通らないジレンマ

資材価格の高騰は、末端の職人ほど直接的な打撃を受けます。大手であればメーカーとの年間契約や物流網の確保で価格を抑えられますが、個人店は「高騰した資材を言い値で買う」しか選択肢がありません。


  • 価格転嫁の限界: 秋田の住宅事情において、あまりに高額な見積もりを出せば顧客は離れてしまいます。結果として、「自分たちの利益を削って、なんとか工事金額を抑える」という自転車操業を余儀なくされています。


2. 「下請け構造」という名の搾取

元請け(リフォーム会社やポータルサイト運営企業)からの依頼を受けて施工する小規模店にとって、現状はまさに「調整弁」です。


  • 工期・利益のしわ寄せ: 元請け側も価格競争に巻き込まれているため、末端の塗装店に支払われる手間賃(工賃)は据え置かれたまま、厳しい工期を要求されます。材料費高騰分を自分たちで被り、ギリギリの利益の中で、天候と資材入荷状況に振り回される毎日を送っています。


3. 「地域を支える」という誇りと、廃業の背中合わせ

秋田県は社長の平均年齢が全国最高(66.3歳)という統計があります。塗装業も例外ではありません。


  • 後継者不在の現実: 長年、地域の家を守り続けてきたベテラン職人が、物価高と人手不足に耐えかねて「もう限界だ」と廃業を選択するケースが増えています。技術があっても、体力と資金繰りが追いつかず、次世代にバトンを渡す前に店を畳むという「地域の技術喪失」が静かに進行しています。


4. 現場を止める「資材待ち」のストレス

塗装は「塗るだけ」の作業ではなく、下地調整(ケレン作業)から塗布、乾燥という緻密な工程の積み重ねです。


  • 納期遅延の影響: 特殊な塗料や、マスカー(養生シート)のような副資材がわずかに入荷しないだけで、現場全体がストップします。待機期間中は当然売上が立ちませんが、職人の生活を守るための最低限の給与は払い続けなければならない。この経済的圧力は、個人経営にとって致命傷となりかねません。



現場の叫び:今後、何が起きようとしているのか



今の塗装業界は、「誰が耐えられるか」という消耗戦の様相を呈しています


  • 「職人直営」の真価が問われる: 中間マージンが発生する会社ではなく、本当に「技術を売る職人」の価値が正当に認められる環境に移行しなければ、秋田から塗装業そのものが消えていく可能性があります。

  • 顧客側の意識変革: 「安ければ良い」という時代は終わりを告げつつあります。もし近所の塗装店が適正価格を提示しているなら、それは「ボッタクリ」ではなく、この過酷な状況下で「仕事を継続するための必要経費」かもしれません。


秋田の街を支えてきた職人たちの技術や経験が、単なる「資材高騰」という外的要因で失われていく現状は、非常に深刻な地域課題だと言えます。



業界全体が資材調達の難しさに直面する中、弊社「美工舎」におきましては、長年培ってきた信頼と独自のネットワークにより、幸いにも現在も安定して必要な資材を確保できております。


しかしながら、市場の先行きは依然として予断を許さない状況が続いております。万が一の資材供給遅延や、今後の価格変動といったリスクを最小限に抑えるためにも、メンテナンスをご検討の際は、ぜひお早めにご相談いただけますと幸いです。


お客様の大切な住まいを長く守り続けるために。目の前の現場に誠実に向き合い続けることが、私たち美工舎の変わらぬ使命と考えております。まずは一度、現状の屋根や外壁の健康状態についてお話しさせてください。




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