DIYでできる外壁の補修方法!ひび割れや剥がれはどこまで自分で直せる?
- 有限会社 美工舎塗装工業 広報担当
- 11 分前
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「家の外壁にひび割れを見つけたけど、業者に頼むほどでもないかな…」「自分で少し直してみようかな」そうお考えではありませんか?
外壁のひび割れや剥がれは、放置すると家の寿命を縮める大きな原因になります。しかし、軽微な劣化であれば、DIYで補修することも可能です。
この記事では、外壁のひび割れや剥がれのタイプ別に、DIYで対処できる範囲と、プロに依頼すべき判断基準を、札幌の塗装業者がわかりやすく解説します。

なぜ外壁の補修が必要なのか?放置するとどうなる?
外壁は、紫外線や風雨から家を守る、いわば「家の皮膚」です。この皮膚にひび割れや剥がれが生じると、そこから雨水が侵入し、以下のような深刻な被害を引き起こす可能性があります。
雨漏り:壁の内部に水が染み込み、構造材を腐食させます。
シロアリ被害:湿気を好むシロアリが侵入し、家屋の土台や柱を食い荒らします。
断熱材の劣化:断熱材が水分を含み、断熱効果が低下します。
これらの被害は、修理費用が外壁塗装の何倍もかかってしまうことがあります。そうならないためにも、小さな異変に気づいた時点で早めに対処することが大切です。
外壁のひび割れ(クラック)はDIYでどこまで直せる?
外壁のひび割れは「クラック」と呼ばれ、その深さや幅によって補修方法が異なります。
◾️DIYで対処できるクラック:幅0.3mm未満の「ヘアークラック」
髪の毛のように細い、幅0.3mm未満のひび割れは**「ヘアークラック」**と呼ばれます。これは塗膜の表面的なひび割れであり、構造材への影響はほとんどありません。
◾️DIY補修に必要な道具
プライマー
コーキング材(変成シリコーン、ウレタンなど)
コーキングガン
ヘラ
マスキングテープ
軍手、雑巾
◾️DIY補修の手順
清掃: ひび割れ部分のホコリや汚れをブラシで丁寧に落とします。
マスキング: ひび割れ部分の周囲に、コーキング材がはみ出さないようにマスキングテープを貼ります。
プライマー塗布: ひび割れ部分にプライマーを塗布し、コーキング材の密着を良くします。
コーキング材充填: コーキングガンでひび割れ部分にコーキング材を充填し、ヘラで平らにならします。
仕上げ: コーキング材が固まる前に、マスキングテープを剥がします。
※コーキング材には多くの種類があります。上から塗装をしたい場合は、上塗りが可能な「変成シリコーン」や「ウレタン」を選びましょう。

プロに依頼すべきクラック:幅0.3mm以上のひび割れ
幅が0.3mm以上、深さが5mm以上の構造クラックは、雨水の侵入リスクが非常に高く、DIYでの対処は危険です。また、ひび割れが複数箇所に及んでいる場合も、家全体の構造に問題が生じている可能性があるため、専門家による診断が必要です。
◾️プロに依頼すべき理由
内部の診断: 専門家はひび割れだけでなく、その原因となる内部の劣化(下地や構造材)まで診断できます。
適切な工法: 補修範囲や原因に合わせて、適切な材料や工法(Uカットシーリング工法など)を選択し、根本的な解決を図ります。
美観の維持: プロは補修跡が目立たないように仕上げる技術を持っています。
塗膜の剥がれはDIYでどこまで直せる?
塗膜の剥がれは、外壁材の劣化を進行させる大きな原因です。剥がれの種類によって、DIYの可否が分かれます。
◾️DIYで対処できる剥がれ:小さな「剥がれ」や「浮き」
手のひらサイズ程度の小さな剥がれや、剥がれ始めの塗膜の浮きは、DIYで部分補修が可能です。
◾️DIY補修に必要な道具
皮スキ、ワイヤーブラシ
サンドペーパー
下塗り用塗料(プライマー、シーラーなど)
上塗り用塗料
ハケ、ローラー
マスキングテープ
軍手、雑巾

◾️DIY補修の手順
劣化部分の除去: 皮スキやワイヤーブラシで、剥がれかけている古い塗膜を徹底的に除去します。
清掃と研磨: れた部分を清掃し、サンドペーパーで段差をなめらかに研磨します。
マスキング: 補修部分の周囲にマスキングテープを貼ります。
下塗り: 補修部分にプライマーやシーラーを均一に塗布します。
上塗り: 下塗り塗料が乾燥した後、上塗り用塗料を複数回(2~3回)に分けて塗り重ねます。
※既存の外壁と同じ色を見つけるのは非常に困難です。色味の差が気になる場合は、専門の調色サービスを利用するか、プロに相談しましょう。
◾️プロに依頼すべき剥がれ:広範囲な剥がれや下地が見えている場合
広範囲にわたる剥がれ、または下地材(サイディングボードなど)がむき出しになっている場合は、DIYでの部分補修では不十分です。
◾️プロに依頼すべき理由
根本原因の特定: なぜ塗膜が剥がれたのか(下地処理不足、塗料の選定ミスなど)をプロが診断し、再発を防ぎます。
全体的なメンテナンス: 一部分だけでなく、家全体の劣化状況を把握し、最適なメンテナンスプランを提案してくれます。
高い品質と耐久性: 専門的な技術と高品質な塗料を使用することで、美観と耐久性に優れた仕上がりを実現します。
DIY補修の落とし穴と注意点
DIYで外壁補修を行う際には、いくつかの注意点があります。
高所作業の危険性: 高所での作業は転落のリスクがあり、非常に危険です。無理は絶対にしないようにしましょう。
仕上がりのムラ: 塗料を均一に塗るのは難しく、補修跡が目立ってしまう可能性があります。
耐久性の問題: 適切な下地処理や塗料選びを誤ると、数年で再び劣化する可能性があります。
足場の費用: 部分的な補修でも、2階以上の作業には足場が必要になることがあります。

迷ったらプロに相談が正解!
外壁補修のDIYは、小さなひび割れや剥がれであれば挑戦する価値があります。しかし、少しでも不安を感じたり、劣化が広範囲に及んでいる場合は、迷わずプロの診断を受けることを強くお勧めします。
無料見積もりや診断を行っている業者も多いので、まずは専門家に家の状況をチェックしてもらい、適切な補修方法を相談するのが一番安全で確実な方法です。
ご自宅の安全と資産価値を守るためにも、適切な判断を心がけましょう。もしご不明な点があれば、美工舎にお気軽にご質問ください。
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