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皆様の安全の為に クマに関する各種情報

全国各地でクマの出没が増え、地域の安全意識が高まっています。

わたしたち美工舎塗装工業は、地域の皆さまの暮らしの安心を守るために、防犯・防災面でも役立つ塗装や補修でサポートしています。



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今回は地域の皆様の安全の為に、役立つサイトや情報、Q&Aをお届けします。

「クマダス」とは、秋田県が2024年7月1日に運用を開始した、クマの出没情報などを地図上に表示・共有するシステムです。利用者は、クマの目撃情報や人身被害情報、食害情報などをマップで確認できるほか、自身の情報も投稿できます。


クマの出没状況、人身被害件数、緊急銃猟の実施状況など、全国のデータが随時更新されています。対応マニュアルもあるので、実践的な対策が知りたい人におすすめです!

上記ページのクマに関する各種情報、取り組みページはこちら


クマ被害対策に関する関係閣僚会議の内容や、政府がまとめた対策パッケージが掲載されています。最新の会議資料も閲覧できます。



◾️11月下旬からのクマに関するQ&A


冬眠直前の警戒期(11月後半〜12月頃)

11月後半は、クマが冬眠に向けて大量の栄養(脂肪)を蓄えるため、最も活発に行動し、人里への出没・遭遇リスクが極めて高まる「最も危険な時期」とされています。


Q1. なぜ11月後半が特に危険なのですか?


A1. 冬眠前の「最終調整」と、餌の枯渇が重なるためです。

  • 脂肪の蓄積(ハイパーフィーディング): クマは冬眠に備えて、体脂肪率を上げるために非常に強い食欲を持ちます。この時期に十分な栄養を摂取できないと、冬眠に失敗したり、妊娠中のメスは流産したりする可能性があります。


  • 山での餌の枯渇: 11月に入り気温が下がると、山中のドングリやサケ類などの自然の餌が減少し始めます。そのため、エネルギー摂取量の高い柿や栗などの農作物、さらには生ゴミといった人里の誘引物を求めて行動範囲が広がり、人との遭遇リスクが高まります。


  • 冬眠開始時期: 一般に11月下旬〜12月頃に冬眠に入りますが、寒波の状況や地域のエサの量によっては遅れることもあります。



Q2. 誘引物となる「人里の餌」とは具体的に何ですか?


A2. クマが「労せず大量のカロリーを得られる」ものです。

  • 放置された果実や農作物: 庭先の、収穫されずに残った野菜や、放置されたハチの巣など。


  • 渋柿の渋み(タンニン)は人間にとって渋くて苦いだけですが、クマの味覚にはそれほど強く影響せず、糖分を摂取するために渋柿も食べます。特に秋に果実が熟す時期は、クマにとって重要な脂肪蓄積の時期で、甘い果物だけでなく渋柿も摂取対象になります。


  • 不適切なゴミ管理: 生ゴミ、残飯、ペットフード、野外に放置された家畜の飼料など。


  • 対策: これらの誘引物を完全に除去・密封し、クマが近寄れない環境を作ることが、冬眠に入るまで最も重要な対策となります。



冬季の注意点(12月〜2月頃)

ツキノワグマやヒグマは一般的に冬眠しますが、例外的な状況も存在します。


Q3. クマは冬眠するから、冬の間は安心して大丈夫ですか?


A3. 原則として活動は停止しますが、冬眠しないクマもいます。

  • 例外的な出没: 暖冬や、人里で餌を繰り返し得て冬眠のタイミングを逃した個体は、冬眠しないまま活動し続けることがあります。


  • 都市部の注意: 都市近郊の河川敷や見通しの悪い場所、あるいは工場や建物の敷地内で目撃される事例もあります。


  • メスの出産: メスグマは冬眠中に穴の中で出産します。この期間は非常に神経質になっており、誤って冬眠穴を刺激しないよう注意が必要です。



来春の警戒期(3月〜5月頃)


暖かくなり、クマが冬眠から目覚めて活動を再開する時期も被害が増加します。


Q4. 冬眠明けのクマの行動と、特に危険な場所は何ですか?


A4. 冬眠明けは体力を回復させるため、「植物の新芽」や「山菜」を求めて移動します。

  • 行動パターン: 長い冬眠で体力が落ちているため、高カロリーなドングリなどを求める秋とは異なり、比較的カロリーは低いものの手軽に食べられる植物の新芽やタケノコ、山菜を好んで食べます。


  • 危険な場所: 山菜採りやタケノコ採りの時期と重なるため、山林内沢沿いなど、彼らの餌場となる場所は特に遭遇リスクが高まります。


  • 対策: 山菜採りの際は、クマ鈴やラジオで常に音を出し、単独行動を避け、クマの足跡や糞を見つけたらすぐに引き返しましょう。


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全期間共通の対策


Q5. クマと遭遇してしまったら、どうすればよいですか?


A5. 「慌てず、騒がず、静かに」が基本です。

・落ち着く: 大声を出したり、石を投げたり、驚かせるような行動は絶対に避けてください。


・ゆっくり後退: クマに背中を見せず、目を離さずにゆっくりと後ずさりして距離を取ります。走って逃げると、クマの追跡本能を刺激する可能性があります。


・防御姿勢: 至近距離で襲われた場合は、両腕で首の後ろをガードし、うつ伏せになり、致命的なダメージを最小限に抑える防御姿勢を取ります。



◾️クマに対する恐怖心を抑えるには 豆知識①

クマに対する恐怖は、メディアによって過剰に煽られていることがあります。SNSやニュースでは、クマによる被害や遭遇の事例が取り上げられることが多く、実際よりも「クマは常に人を襲う」といった印象を受けやすいです。


しかし、統計を見てみると状況は違います。

  • 人の方がクマとの遭遇を避けられる確率が高い

  • クマが人に積極的に近づくケースは非常に少ない


つまり、多くのケースではクマは人間を避けて行動しているのです。

恐怖心をやわらげるためには、必要な情報だけを冷静に取り入れることが大切です。危険事例ばかりに目を向けるのではなく、クマの生態や行動パターンを理解し、遭遇を避ける方法を知ることで、過剰な恐怖を持たずに安全に山や自然を楽しむことができます。



◾️クマに対する恐怖心を抑えるには 豆知識②

クマに詳しい人の考え方に触れると、意外と恐怖が和らぐことがあります。例えば、クマの調査員やレンジャー、猟師といったプロたちは、共通して次のようなスタンスを持っています。


  • 正しく怖がる

  • 過剰に怖がらない(むしろ冷静)


彼らの話を聞くと、クマは人間を避ける生き物であることや、遭遇したときの具体的な対処法を知っているため、恐怖が不安やパニックに変わりにくいことがわかります。

実際に聞いてみると、こう思えるようになります。


「なるほど、ちゃんと対策をしていれば大丈夫なんだ」


クマの怖さを完全になくすことはできませんが、正しい知識と冷静さを身につけることで、過剰な恐怖から解放されるのです。ぜひ文頭に掲載した環境省のHPなどで、情報を収集してみてください。



◾️クマに対する恐怖心を抑えるには 豆知識③

恐怖は、多くの場合「知らないこと」と「自分でコントロールできない感覚」から生まれます。クマに対しても同じです。


山や自然の中でクマの存在を意識すると、つい身構えてしまいますよね。でも、これは単に「どう動くか分からない」という不安から来ていることがほとんどです。


ここでポイントなのは、情報と行動パターンを知ることで恐怖はぐっと和らぐということです。


  • 生態を知るクマは基本的に人間を避ける動物だということを知るだけでも安心感が増します。

  • 対策を持つ鈴やラジオ、クマスプレーを携帯することで、自分が安全をコントロールできる感覚が生まれます。

  • 行動パターンを覚える山で出会った時の対処法や、遭遇を避ける歩き方を知っていると、焦らず冷静に行動できます。


これらを身につけることで、恐怖は「必要な警戒心」だけ残した落ち着いた状態に変わります。要するに、知識と準備があれば、恐怖は味方になるというわけです。


怖い気持ちはあって当然。でも、正しい知識と行動で、怖さはコントロールできる。ぜひ、実践してみてください。



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今年のクマ被害の報道に、心を痛めている方は多いのではないでしょうか。毎日のように報じられる人身被害の状況は、もはや単なる「獣害」ではなく、私たちの生活の安全を根底から脅かす「危機的状況」だと感じています。


特に、幼い子どもを持つ親としては、その不安は計り知れません。

晴れた休みの日に、外で遊びたいと手を引く子を、危ないからと断り何度泣かせたことか。


「子どもたちが安全に通学・登下校できるか」 「近所の公園で安心して遊ばせられるか」

これらが当たり前でなくなっている現状は、親として、社会の一員として、非常に大きなストレスとを生んでいます。

地域や個人で最大限の対策を講じていても、この広範囲にわたる深刻な事態を食い止めるには限界があるでしょう。


この異常事態を打開するためには、国が主導する抜本的な対策が必要だと思います。


  • 「お金」と「人」を出してほしい!

    電気柵の設置とか、クマの餌になる果樹の撤去とか、お金がかかる対策をもっと国が助けてくれないと、すぐに広がりません。

    クマを捕獲・管理するハンターさんの育成や支援も、国が責任を持ってやってほしい。


  • 「全国的な作戦」を立ててほしい!

    どこでクマが増えているか、どこでエサが足りないか、全国規模でちゃんと調査して、統一されたルールで管理してほしい。


  • 「早く正確な情報」を届けてほしい!

    スマホとかで「今、このエリアは危険!」ってリアルタイムで警告が来るような、分かりやすいシステムを国で作ってくれたら、学校や親御さんもすぐに対応できる!


この問題は、一刻の猶予も許されない状況だと思います。

国民が安心して暮らせる日常を取り戻すためにも、国にはこの「危機的状況」を正しく認識し、リーダーシップを発揮して、実効性のある対策を強く推し進めていただくよう切に願っています。



最後になりましたが、クマ被害を未然に防ぐには、家の外壁や窓際の強化も効果的です。

当社では劣化部分の補強塗装など、専門的な対策を行っています。

ぜひ一度ご相談ください。



 
 
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